どうも~! 旅々どーも(^_^)/ でーす。
夜になると、ベランダの掃き出し戸のガラスの外側にカエルがやって来ます。白いお腹をガラスにペタッと付けて何とも可愛い姿です。朝、遠くへやっているのに、いつの間にかまたくっついていて困る、とカエル嫌いのパートナー。いつか王子様になってプロポーズに来るんじゃない?、などとくだらないことは言わないでおくことにしましょう。たくさん食べて早く王子様になろうと、カエル君は、今晩も、光に集まってくる虫をじ~っと待っています。
さて、前回は、道の駅「みついし」を出発して、「親子岩」を散策し、強風で飛ばされないように襟裳岬で記念写真を撮り、道の駅「ステラ☆ほんべつ」での車中泊までの様子をお伝えしました。北海道の「端っこ」の内の一つを達成できた一日でした。
そこで、今回のポイント
道の駅「ステラ☆ほんべつ」~釧路湿原~道の駅「阿寒丹頂の里」
※地図の中の⑥の部分です。
※なお、コロナ禍による自粛のため、2019年6月現在の内容を元に紹介していきます。
【第6日】
道の駅「ステラ☆ほんべつ」は、前の晩から朝まで、騒音に悩まされることも一切ない、静かな環境でした。
朝、洗面にでも行って来ようと、その戻りのこと。芝生の上を何気無く歩いていたら、車中泊をしていた方がベンチで犬をかまいながら、「北海道はマダニがいるから、素足で芝生に入らない方がいいですよ」と教えてくださったのです。可愛くてもキタキツネは触ってはいけない、くらいの知識しか無かったので、とても良いことを教えて頂きました。「いやあ、ありがとうございます。そういうことも知らずにいたので助かります」とお礼を言って、やれ、どこから来たとか何日目だとかこれからどこへ行くだとか、「車中はっかー」あるあるの会話で盛り上がりました。知らんぷりもできたはずなのに、わざわざ教えるというのは、なかなかできることではありません。こんな機会があったら、今度は、私が教え役になる番ですね。
この日の目的地は一か所、釧路湿原です。ラムサール条約に登録され、国立公園でもあるからには、訪れない訳にはいきません。ということで、朝食を済ませると間もなく出発。一路、釧路を目指しました。
北海道に限らず、どこへ旅をするにしても「高速道路」は利用しない、というのが私のこだわりの一つでもあります。費用の節約という面が全く無いとは言いませんが、むしろ、一般道をゆっくり走りたいという気持ちが強いからです。土地によって、屋根の形や瓦の色が違っていたり、珍しい海産物を売っている店を見付けたり、聞いたことも無いようなメニューが売りの食堂を発見したり、高速道路では味わえない発見の楽しさがあります。
だというのにです、ナビに「一般道優先」を条件にして釧路までのルートを案内させて走り出したものの、いつの間にか高速道路に誘導されてしまったのです。最初は、バイパスなんだろうと思っていましたが、どう見ても高速です。ただ、「無料区間」だったのです。だから、ナビは悪くありません。信号もなく、両側を山に挟まれながら、特に何の発見もないままの道が続きます。次のインターで一般道へ下りようとするのですが、なかなかインターがありません。かなりの距離を走ってようやく一般道へ下りることができました。青く澄んだ池や川やらに目を遣りながら走る一般道の山道は、やっぱり楽しいですね。
時間もまだ早いので、釧路の町や港を少し走ってから釧路市湿原展望台に向かいました。駐車場には、すでに何台もの車が停まっています。想像していた以上にたくさんの人が来ていることに驚きました。早速、遊歩道を歩いてみることにしました。熊鈴を用意していませんでしたので、二人でひたすら話しながら歩くことにしました。1周2.5kmあるそうで、上り下りを繰り返し、結構歩いたと思った頃にお目当ての「サテライト展望台」に到着しました。目の前には、あこがれの湿原が広がっています。湿地と樹林帯が幾重にも遠くまで重なる広大な景色を眺めていると、知らないうちに笑顔になってきます。「ついに来た。ここが釧路湿原なんだ!」と喜びが湧いてきました。遊歩道を回り切って、展望台の建物をしばらく覗いてから、対岸にある「細岡展望台」にも行ってみることにしました。

一旦、釧路市街に向かい、釧路西ICの少し手前から左に入ると湿原の南端の辺りを走ることができました。ここで思いがけないことが起こりました。何と、道路に一頭の鹿が立っているのです。随分手前から何かがあるなと気にしながら走ってきたのですが、まさか鹿だとは思ってもみませんでしたのでビックリ。鹿は逃げる様子も無く、こちらをただ見ています。もしかしたら餌がもらえるんじゃないかと思っているかのようでした。そんなことはできませんので、驚かさないように車内から写真を撮って、さようなら。まるでサファリパークのようでした。先を進むと、当てにしていた橋が工事中のために大幅に迂回して進みました。
展望台に行く前に釧網本線に乗って幾駅か行って戻ってくるのもいいなと思って釧路湿原駅まで下ってみました。着いて間もなくディーゼル列車が入ってきたのですが、発車までの時間を使って駅に下りて写真を撮ったりする乗客のあまりの多さに、すっかり乗車の意欲が失せてしまいました。発車を見送って、再び結構な坂道を登って、細岡展望台に向かいました。こちらからの景色も素晴らしいです。うねるように流れる川が印象的でした。サテライト展望台はどの辺りだったのかな、と探してみるのも一興でした。

ここからコッタロ湿原展望台に向かう途中のことでした。後方からかなりのスピードで近づいてきたトラックが後ろにピッタリとくっついたのです。国道に出るまでの道はとても狭く、国道に出てからもなかなか止まって追い越させるのによい場所も見付からないままあおられるという結果になってしまいました。ようやく交差点を見付けたので左折することで先にやることができました。これでほっと一息です。工事関係ではないトラックのようでした。詳しくは書かないことにしておきます。実は、このことがあったことで、旅から戻ってすぐにドライブレコーダーを付けることにしました。その後は、「それらしい」車が近づいてきたら電源を入れるようにしています。
集落を過ぎてから左折すると、舗装されていない道になります。進んでいくと、湿原の中に入っていきます。すれ違う車も1,2台の砂利道をひたすら走っていくと、急に舗装された道に変わりました。同時に、この左側に駐車場が見えました。ここがコッタロ湿原展望台の駐車場でした。他に車が2台停まっていたので、少し気持ちを楽にして、展望台へ登りました。ここも、うねった川と湿地を一望することができました。前の二つの展望台とは違って、観光客は少ないようでした。西、東、北のそれぞれの方角からあの釧路湿原を眺めることができ、もう大満足でした。この他にどこかに行くなどという気持ちには全くなりません。後は、ゆっくり休むだけです。そこで、車中泊予定地の道の駅「阿寒丹頂の里」に向かうことにしました。
道の駅「阿寒丹頂の里」に着いてみると、表示があって、車中泊の車は本館前の駐車場に停めないように書かれていました。そこで、しばらく「丹頂の里温泉」前の駐車場で過ごさせてもらうことにして、トイレなどをチェック。温泉の建物の左側にある独立した施設内にあり、物産館も同じ施設に入っていました。建てられてまだ間もないようで、トイレはウオシュレット付きでしたし、全体にとても綺麗でした。車で少し休んでから、国道の反対側にある別の駐車場へ移動して場所を確保し、屋外トイレをチェックしました。温泉側のトイレに比べると、こちらは普通の水洗トイレで数段劣ると感じました。それでも、あの表示を見てしまっては我慢するしかありません。夕飯まで少しあった時間をのんびりしようと横になる準備をしたりして外に出たら、何台分かスペースが空いたところに停まっていた男性から声を掛けられました。ここでもあるあるの会話から始まり、何とその男性はすでに北海道を2か月くらい回っているとのことでした。美幌峠や神の子池など、この先の行程についてアドバイスをもらいました。うれしいですね。

夕方近くになったので、道路を渡って「丹頂の里温泉」に行くことにしました。確か、館内にある食堂を利用する場合は入浴料が少し割引になっていたと思います。前日はお風呂をパスしましたので、気持ちよさも割り増しです。風呂から上がって食堂へ。メニューを見ると「晩酌セット」だったかがあったので迷わず注文。一杯やってから食事をして車に戻りました。
ちょっと怖い目にも遭いましたが、釧路湿原をぐるりと周りから眺めることができましたし、おまけに道路上でじっとこちらを見つめる鹿に遭遇することもできましたので、思い出に残る一日となりました。
《車中泊地・宿泊地》
◇道の駅「阿寒丹頂の里」
*登録:平成8年(国土交通省ホームページより)
*トイレ:温泉側のトイレは、ウオシュレット付きで、まだ新しくて綺麗でした。道の反対側にある別の駐車場のトイレは、施設そのものも新しくはなく、ウオシュレット無しだったと思います。
*温泉・入浴施設:「丹頂の里温泉」は宿泊もできる大きな建物の中にありました。
*食事:同じ施設内の食堂で食べることができます。入浴とセットにすると割安になるプランが利用できました。
*おすすめ度【◎○△】:表示を無視して温泉前で車中泊する車が数台ありましたが、これにはちょっと疑問が残りました。まあ、こちら側で車中泊をすれば、綺麗なトイレに温泉、食事全て言うことなしです。国道の反対側に停めましたが、それでもこうした恩恵を受けることはできますよ。トイレは少し我慢です。私たちがマナー良くし続けることで、いつかはこうした表示が出されずに済む時が来ることを願うばかりです。そうなった時のために「お勧め度◎」は仕舞っておくことにしましょう。
《観光》
*釧路湿原:3つの展望台からの眺めを堪能しました。見える湿原の景色がそれぞれ異なっているのも良かったです。それぞれの展望台からも湿原の奥行きや広さの一端を感じることができますが、自動車でぐるっと一回りしてみると、なおのことでした。西側の湿原展望台にある遊歩道には、距離が長くなりますが、湿原内を歩けるルートもあったと思います。私は無理をしませんでしたが、こちらにチャレンジするのも良いかもしれません。
《走行距離》
*約210km
釧路湿原観光に費やした一日。実際に現地に立つと、想像以上の広さに驚かされます。こうした大自然がきちんと残されていることに感動しました。テレビで目にしたことがある釧網本線に乗って車窓から湿原を楽しめなかったのだけが残念でした。機会があったら再チャレンジしてみたいと思います。
では、次回は、道の駅「阿寒丹頂の里」を出て阿寒湖とアイヌコタン、そして、道の駅「摩周温泉」での車中泊までの様子をお伝えする予定です。どうぞ、お楽しみに。
今回もお越しいただきありがとうございました。
はーい、ということで、 旅々どーも(^_^)/ でした。


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