どうも~! 旅々どーも(^_^)/ でーす。
BSで「チャングム」がまた始まりました。どんな策略も、正攻法で必ず解決してしまうチャングム。何回も視てストーリーは分かっているのに、毎回、怒ったり、笑ったり、泣いたりしながら楽しんでいます。
さて、前回は、道の駅「阿寒丹頂の里」から阿寒湖へ向かい、アイヌコタンを満喫し、道の駅「摩周温泉」での車中泊までの様子をお伝えしました。
そこで、今回のポイント
道の駅「摩周温泉」~屈斜路湖・美幌峠~硫黄山~摩周湖~太和平〜道の駅「厚岸グルメパーク」
※地図の中の⑧の部分です。
※なお、コロナ禍による自粛のため、2019年6月現在の内容を元に紹介していきます。
【第8日】
道の駅「摩周温泉」の朝。国道がすぐ脇を通っているのですが、寝ている間も通る車の音に悩まされることはありませんでした。前の晩にスーパーで買っておいたパンとコーヒーで朝食にしました。
この日は、午前中に屈斜路湖と摩周湖を回り、午後は、太平洋岸の厚岸まで行って車中泊の予定でした。前日に比べて行程が結構ハードになりそうでしたので、朝食を済ませてからすぐに出発しました。
美幌峠までは30kmほど。爽やかな早朝のドライブが始まりました。緩やかなカーブと上りを繰り返していくと朝日が斜めに射し込んできます。しばらく上って行くと急に空が広がって美幌峠に到着しました。ここも道の駅になっていますので、駐車場には車中泊の車が数台停まっていました。車を停めて展望台まで上っていくと、眼下に屈斜路湖が広がっています。最初、湖面が白く見えるのかなと思っていたのですが、よく見ると、薄く霧が湖面を覆っていたのです。それが、日が昇るにつれ、端の方から少しずつ晴れていきます。雄大で幻想的なショーでした。30分くらい眺めたり写真を撮ったりしていたでしょうか。上ってきた通路を下って、道の駅の施設の中へ。自販機で飲み物を買って展望室で少し休憩。阿寒丹頂の里の道の駅でいろいろと教えてくれた同じ車中泊の方が言っていた、ここの夕日が素晴らしいということが容易に想像できる素晴らしい場所でした。きっと、写真が好きな人や自然に囲まれて車中泊をしたい人にはピッタリの道の駅だと思います。私は、商店や民家などが近くにある方が安心できそうなので、今回は、立ち寄っただけでもう満足でした。

摩周湖に向かうことにして美幌峠を下ります。途中、屈斜路湖の反対側にある砂湯に寄ってみることにしました。砂湯の駐車場から湖畔へ歩いて行くと、砂を掘って遊んでいる子どもを連れた夫婦がいました。情報誌にもあったように温泉が出てくることで有名な場所でした。私たちも少し砂を掘ってみましたが、確かに温かいのです。かといって、ここで足湯にするほど深く掘る気力はありません。温かいことが分かったので十分。摩周湖へ向かってみることにしました。
両側を木立に囲まれた道を進んでいくと、急に開けてくるのと同時に、前方に何やら白い蒸気を噴き出している山が見えてきました。全く予定していなかったのですが、ここが硫黄山でした。これは寄らないわけにはいかなくなり、駐車場に車を停めました。駐車場から眺めるだけでも、その蒸気や山肌の白さに圧倒されるほどです。遊歩道を辿っていくと、手を伸ばせば届くような所から勢いよく蒸気や温泉が音を立てて噴き出しています。自分が立っているこの地面の下のエネルギーを思うと、恐怖すら覚える程でした。たっぷり楽しんだので、施設の中に入ってみました。土産物がたくさん並べられていましたし、中でも、ここで食べた茹で卵が印象的でした。味は特別なものではないのですが、殻のむき方に驚かされました。欲張って五個入りだったかの袋で買うと、これを、と言われてガムテープを渡されました。テーブルの上を見ると、ガムテープを殻の上から一巻きしてから殻を割るときれいに剥ける、と説明がありました。その通りにやってみると、何と言うことでしょう、面白いほど綺麗に割れた殻がガムテープに張り付いて剥けるのです。硫黄山を思い出す時、山肌に負けないくらいのインパクトでこの剥き方が今でも浮かんできます。

さあ、いよいよ摩周湖へ。目指す第三展望台までは、再び上りが続きます。いつしか硫黄山が眼下に見えるようになった頃、駐車場の標示が見えてきました。道路脇の駐車スペースに車を停め、案内表示に従って少し歩いて行くと展望台が見えます。さらに少し歩いていくと、木々の間から湖面が見え隠れします。そのわずかしか見えない湖面でさえも、あまりの深い青色に思わず感嘆の声が漏れてしまいます。今までに見たことが無いような深い青なのです。展望台に立って湖面全体を見渡した時には、もう、唸るしかないほどの美しさでした。「霧の」を頭に付けて呼ばれることが多い摩周湖ですが、霧は全くありません。屈斜路湖と同じように、朝早い時には霧が出ていたのかもしれません。霧の摩周湖も見てみたかったですが、こんなに美しい摩周湖を見ることができたのはとても幸運だったと思います。

これから進む方向に第一展望台があるので寄ってみることにしました。こちらの駐車場はとても広く、すでに観光バスも何台か停まっていました。展望台も売店もたくさんの人で賑わっていました。先ほどの第三展望台から見る摩周湖の方が私は好みでした。施設内にはレストランがありましたよ。ラーメンだっかをお昼にしました。

あとは、車中泊予定地の厚岸へ向かうだけだったのですが、また、途中で太和平展望台の標示を見付けて寄り道。国道から結構な距離を走って辿り着くと、そこは、小高い丘の上で、周囲が見渡せる場所でした。駐車場からさらに緩やかに上った所にある展望台に上がり、牧草地が広がる360°の広大な景色を眺めることができました。北海道の広さや緩やかな起伏を実感できる場所でした。

再び国道に戻って、いよいよ厚岸へ向かいます。もう、寄り道はしません。ここから道の駅「厚岸グルメパーク」まではおよそ50km。一本道です。2時半頃には道の駅に着いてしまったので、のんびりとトイレと施設内をチェック。トイレは、施設の一番左側の駐車場に近いところにありました。記憶も記録も曖昧なのですが、綺麗なトイレだったのは覚えています。ただ、ウオシュレットだったかは定かではありません。施設内を覗いてみると、1階には売店とロビーがありました。近くの店のクーポンや温泉を探した後、外のテーブルで休んでいると、敷地の縁を一匹のキタキツネがちょろちょろと歩いて行くのを見付けました。人里の方が住みやすいのかもしれません。2階に上がってみると、炭火で海鮮を焼いて食べられる店がありました。こんな店は、私にとってはうれしい限りなのですが、あまり海鮮を好まないパートナーにとっては匂いだけでもきつそうでしたので断念。同じ2階に、レストランもありましたので、入り口前のメニューを調べて、夕食はここでとることにしました。あとは、町の方へ出てお湯に浸かり、帰りに飲み物やらを購入してくるだけです。
リーフレットで見付けたホテルの温泉に行ってみると、フロントのお姉さんが淡々と料金を受け取り、あとは、私たちの後から入ってきた近所の元気のいいお兄さんお姉さんたちとの会話に花を咲かせ始めました。料金を支払ったから、風呂に行ってもいいんだよね、と少々不安になりながら風呂場を探しました。風呂は大きめで、ゆったりと入れました。もう少し愛想があってもいいのに、とぶつぶつ言いながらお湯に浸かりました。帰りはイオンで飲み物などを購入して道の駅に戻りました。
既に停まっている車と2台分空けて停めてレストランの開店時刻を待っていると、私たちの車の隣りに軽ワゴンが入ってきて停まりました。車からは二人の男の人が降りてきて、あれこれと泊まる準備を始めました。角材や板材を使って自作したベッドを組み立てているようで、もう一人の人に、これはこうなって、ここをこうして、と説明しながら作業していました。時間になったので私たちが車から降り、その方々と車中泊あるあるの会話を始めると、茨城から友人と二人で北海道に来たばかりだと教えてくれました。なかなか大きめの方と一緒なので寝るのも大変だろうと思いましたが、それも車中泊の旅の楽しさでもあります。お互いの無事を祈り合ってからレストランに向かいました。
レストランの窓からは、駐車場の奥の斜面を鹿が当たり前のように歩いているのが見えました。キタキツネといい鹿といい、動物の生活圏に私たち人間がお邪魔していると言った方が正しいようでした。
お風呂に入り、夕食を済ませ、そして、静かで落ち着いた場所で車中泊ができるのはとてもありがたいことです。目を閉じて、この日に眺めた広大な景色を思い描きながらぐっすりと休むことができました。
この日は、屈斜路湖、摩周湖二つの湖と迫力の硫黄山、そして、雄大な景色の太和平、それぞれに違う趣の景色を楽しんだ一日となりました。
《車中泊地・宿泊地》
◇道の駅「厚岸グルメパーク」
*登録:平成6年(国土交通省ホームページより)
*トイレ:道の駅の建物の、駐車場出入り口に一番近いところにありました。綺麗だったと記憶しています。曖昧ですみません。
*温泉・入浴施設:2kmも行かないうちに、入浴できる場所がいくつかありました。
*食事:道の駅の建物の2階のレストランで食事ができます。同じ階の奥の方に炭火焼きの店もありました。町の方へ下りて徒歩10分くらいの所に居酒屋などがありました。
*おすすめ度【◎○△】:登録が平成6年ですのでかなりベテラン組に入りますが、建物は古びた感じがしませんでした。厚岸弯を見下ろす高台にあって、海抜は24m程です。昼間、道の駅の端の方に腰を下ろしてのんびり海を眺めて過ごすという贅沢も味わえそうです。食事、入浴の心配がありませんし、周囲が住宅地になっているので静かに休むこともできました。
《観光》
*屈斜路湖・美幌峠:まだ朝霧が残る時間帯に行ったお陰で、幻想的な景色を楽しむことができました。湖の真ん中の島が印象的な屈斜路湖の光景が心に残っています。展望台からは湖の反対側も眺めることができました。
*硫黄山:地球が活動していることを肌で感じることができる場所でした。遠くから眺めることは他の場所にもありますが、足下、それも手が届く距離でブクブクと音を立てながら噴き出すお湯と蒸気には驚きました。
*摩周湖:霧が全く無い、対岸まで見渡せる摩周湖に出会えました。深い青をバックに白樺がいいアクセントになっていました。この日は、第三、第一展望台から眺めましたが、この旅の途中で、摩周湖の北側にある裏摩周展望台からも眺めましたよ。最初に見たせいか、第三展望台からの眺めが一番印象に残っています。
《走行距離》
*約170km
前日の阿寒湖に続いて、この日は屈斜路湖と摩周湖を回りました。湖それぞれの美しさを味わうことができました。その上、硫黄山の迫力ある景色も楽しむことができましたので、大満足の一日となりました。
では、次回は、道の駅「厚岸グルメパーク」を出発し、納沙布岬を目指します。車中泊は、道の駅「スワン44ねむろ」。根室半島の先端まで行き、根元まで戻る行程をお伝えする予定です。
今回もお越しいただきありがとうございました。
はーい、ということで、 旅々どーも(^_^)/ でした。


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