【車中泊でお遍路16日間(主に徳島編)】
〜私のお遍路・こんな感じで巡りました〜
// 旅々どーも(^_^)/の車中泊日記//

車中泊

 どうも~! 旅々どーも(^_^)/ でーす。
 免疫療法を始めてほぼ丸3年。前日から晴れが続き、その上、風が強い日に外に出ていましたが、くしゃみも目のかゆみも無し。とうとう、スギ花粉克服か!?(どうかぬか喜びではありませんように)


 さて、個人的なことは終わりにして、本題に入りましょう。
 前回は、【車中泊】「車中泊でお遍路16日間① 〜「期間と巡り方」「服装」「物品」、まずは、ここから〜 」として、車中泊お遍路に出掛ける前の準備についてお伝えしました。
 そこで、今回から4回に分けて、四国お遍路の旅日記を、それぞれの県を中心にしてお伝えしていきます。

そこで、今回のポイント
・「車中泊でお遍路」のその1、徳島県内を中心に
※なお、コロナ禍による自粛のため、2019年4月現在の内容を元に紹介していきます。

 これから車でお遍路に出たいな、と思っていらっしゃる方に、是非、お読みいただきたいです。

【第1日】

《この日の概要》
 四国上陸の初日。神戸淡路鳴門自動車道経由で徳島県入り。
 この日は、「移動日」にしていましたので、最大の目的は、車中泊の予定地である道の駅に着くことでした。
 時間にゆとりがあったので、楽しみにしていたうず潮見物へ。予約もしないで直接窓口に行きましたが、すぐ次の便に乗船できることに。迫力あるうず潮を目にすることができ、四国初日から大満足でした。

鳴門へ行ったら外せない、「うず潮」

 その後で、車中泊予定地の道の駅「第九の里」へ。ここは、1番札所に最も近い道の駅。翌日の動き出しには言うことなしの場所にあります。

《参拝》
 なし。

《車中泊地・宿泊地》
 道の駅「第九の里」で車中泊。この道の駅は、平成17年8月登録ですので、施設もまだ老朽化してはいないと考え、車中泊地に選びました。そして、大事なのが、1番札所の霊山寺までわずか1kmくらいのところにあって、初めてのお遍路さんには安心感バツグンだということです。
 この道の駅は、高速道路をくぐった郊外の静かな場所にあって、隣には「ドイツ館」という施設などがあり、道の駅の駐車場とも隣接しているので広々とした感じのところでした。午後3時頃に着いたのですが、すでに、これから車中泊するぞ!と言わんばかりの車が2、3台停まっていました。私も車を停め、まずは、道の駅の施設やトイレを確認しました。全体に清潔感のある道の駅でしたので安心できました。
 道の駅に一旦着いてから、念のために霊山寺までの道順を確かめることに。こんな心配は要らないのでしょうが、きっと誰でも、最初に何かをしようとする時は、こんな感じになるのではないでしょうか。
 道の駅の店が早く閉まってしまうので、夕食をここでとるというわけにはいかなったのは少々残念ではありましたが、頼みのコンビニも1、2分のところにあったので困ることはありませんでした。
 この日は、本州から四国に入るために結構な距離を走りましたので、少々疲れがたまっており、早めに夕食をとって休むことにしました。お風呂は今日はパスにしました。
 夕方も、そして夜から朝までも静かな道の駅でしたので、ぐっすり休むことができました。車中泊にはありがたい環境でした。

《観光・見学》
 鳴門のうず潮見物(うずしお汽船)
 受付の方の対応がよく、気持ちよく乗船を待てました。観潮船の揺れが心配でしたが、いざ乗ってみると、うず潮の近くではそれなりに揺れましたが、往復は気になるほど揺れず船酔いもしませんでした。「鳴門のうず潮」は全国に知られる名前に負けない観光地ですね。お遍路に出掛ける際は、是非ご覧になることをお勧めします。

《走行距離》
 約25km(鳴門に上陸後〜道の駅「第九の里」)



【第2日】
 
《この日の概要》
 いよいよ、お遍路の初日を迎えました。いざ、1番札所へ。前日に道順を調べておいたので迷うことなく着くことができました。
 私が車中泊をしている時は、どうも朝起きるのが早くなり、朝の6時といえばもういつでも出発する準備が整ってしまいがちです。自宅でもそれほど違いはないのですが、やはり、旅に出ると緊張感なのかうれしさなのか、いつもより幾分目覚めが早くなります。
 私たちが着いた時には、ここでお遍路に必要な品物を買おうと予定していた売店はまだ開店前。仕方なく駐車場で開店を待つことに。車で待っていると、駐車場に少しずつ車が入って来始め、人も増えてきました。中には、外国の方の姿も数人見えました。外国からわざわざ、とまるで日本人代表であるかのような気持ちになって感謝の気持ちが湧いてきます。同時に、私と同じ初心者なんだろうなと思うと、仲間を見つけたような気分になってうれしくなりました。
 ようやく売店が開いてお店に人が入り始めたのを確かめてから店に向かいました。とにかく沢山の品物が並べられているので、何がどこにあるのかさっぱり分かりません。買おうと考えていたものが置いてある場所を店の人に聞きながら買い物をしました。そうでもしないと、探すだけでも時間がかかりそうでした。お遍路にどんな物が必要かについては、「旅々どーも(^_^)/ のよ・た・ば・な・し」の「車中泊でお遍路① 〜用意したい服装・物品、これだけは〜 」の回をご覧ください。
 車に戻って、今買ってきたばかりの品物の袋や包みをワクワクしながら開けました。こういう時は、子どもも大人も同じですね。「自分の物になる」という所有感は何歳になってもうれしいものです。白衣に袖を通し、輪袈裟を首に掛け、さんや袋に納経帳などを入れて肩からたすきに掛け、金剛杖を持ってさっそうと車を降りました。同様に装束を整えたパートナーと二人で記念写真。これで二人ともお遍路さんの仲間、そんな思いが湧いてきます。
 いよいよお遍路のスタートです。調べておいた参拝の手順を思い出しながら、1番札所の霊山寺をお参り。

1番札所霊山寺の山門前にて。お遍路がいよいよ始まるというワクワク感が湧いてきます。

 まずは、山門前で記念写真。そして、山門で一礼、本堂と大師堂それぞれで蝋燭に火を灯し、線香と納札とお賽銭をお供えし、お経を唱えました。札所では、本堂と大師堂の両方をお参りしますので、蝋燭も線香も納札もお賽銭も2倍必要になります。足りなくなったら途中で買い足してくださいね。この時は、順序は覚えていた通りに何とかできたとは思いますが、特に練習もしなかったために、「般若心経」を唱える時にはどこで区切ったら良いかもよく分からないまま必死に唱えたことを覚えています。今となっては、暗唱できるようにしてから行った方がよかったかなと思っています。お遍路の途中である程度は暗唱できるようになりますが、一気に覚えてしまえば一生ものですからね。
 この日は、幸い天気に恵まれましたので、予定していた10番札所までを全て参拝することができました。途中、休憩を兼ねて昼食を入れましたが、この辺りは札所と札所とが近いので、特に急ぐことなく回れました
 ちなみに、昼食はショッピングモール(ゆめタウン徳島)内のイートインスペースで済ませ、同じく、この建物に入っている銀行の支店で両替して、お賽銭用の五円玉をたくさん用意しておくことにしました。お賽銭は車の中に置くことにして、ビニール袋に必要な枚数を入れた五円玉をさんや袋に入れました。これでしばらくは安心です。
 この日は、夜になると天気が崩れる予報でしたので、車中泊ではなく宿に泊まることに変更し、お昼を食べながら予約を入れました。まだ、この頃は車中泊「超初心者」でしたので、無理はしないようにしていました。平日であれば部屋が空いていることが多いので、急な予約でも部屋が取れるので何とかなりますね。対応してくださった尾池旅館さん、ありがとうございました。

《参拝》
 1番霊山寺〜10番切幡寺

《車中泊地・宿泊地》
 鴨島駅近くにある尾池旅館
 内装が改装されていて、とても綺麗で快適に過ごさせていただきました。
 素泊まりで予約したので、夕食は、駅の方へ散歩がてら出掛けて、たこ焼きを買ったり、駅の中にあるコンビニで食材やアルコールを購入したりしました。静かに、ゆっくりと朝まで休ませていただきました。

《観光・見学》
 なし。

《走行距離》 
 約40km


【第3日】

《この日の概要》
 一日のスタートは、観光から。旅館を出発して、「うだつの町並み」で有名な脇町に向かいました。20kmちょっとの道のりで、40分くらいのところにありました。何よりも早起きが得意なもので、出発するのが早く、脇町に着いたのが7時前。まだ通勤の人も車も見えません。その分、朝のすがすがしい空気の中、うだつを連ねる昔ながらの町並みをゆっくりゆっくり散策することができました。うだつもコタツも上がらない私ですが、気分は満足するほどに上げることができました。(なんちゃって)

まだ朝早い、うだつの町並み

 是非立ち寄ってみたいと思っていたうだつの町並みを十分堪能したので、再び、来た道を戻って、お遍路再開です。
 二日目ともなりましたので、参拝の手順に戸惑うこともなくなり、順調に参拝を始めました。11番藤井寺からお参りを続け、17番井戸寺のお参りが済んだのがまだお昼過ぎでした。急いだわけではありませんでしたが、思いのほか、予定していたお寺を回り終わるのが早かったので、これも四国の旅の楽しみの一つだった阿波踊りを見物することにしました。
 高松市内に入り、近くの有料駐車場に車を停めてから、「阿波おどり会館」に向かいました。受付で聞くと、次の公演の開始時刻までまだ30分程あったので、1階の土産物を眺めて時間を過ごし、いよいよホールへ。ホールに入ったのが一番で、ステージを囲むように半円形につながる階段状の客席のほぼセンターを確保したまではよかったのですが、後から来たお客さんが、わずか2、3組。かえって目立つ場所に陣取ってしまったことを悔やみました。
 ショー自体は、軽やかな踊りと色とりどりのライト、そして、賑やかな音楽が一体となって、見応え十分。そうこうしていたら、観客も一緒に踊りましょう!といったコーナーが始まり、たくさんいれば遠慮しますが、この人数ですので、ほぼ強制。私もパートナーと一緒にステージへ。手足の動かし方を一通り習った後で、お囃子に合わせて踊りました。「旅の恥はかき捨て」。これも旅の思い出ですね。席に戻ろうとすると、司会の方が、「チャンピオンを表彰しま〜す」と言って、何と私のパートナーを表彰し始めたのです。私も頑張ったつもりだったのですが、このシャッターチャンスは逃せない、とシャッターを切りました。チャンピオンに与えられたのが下の「うちわ」。旅の思い出の品にもなりましたし、家で手巻き寿司を作る時に酢飯をあおぐ大切な道具にもなりました。あっぱれ、パートナー。

チャンピオンフラッグならぬチャンピオン団扇

 ショーの後、ロープウエーで眉山公園に登り、遠くに海を望む徳島の景色を堪能しました。

お天気にも恵まれ、遠くの島(淡路島?)も見えました。

 この日は予約しておいたホテルに宿泊することにしていました。せっかく、大きな町に行くのだから、地元のお酒やつまみを楽しみたいと思ったからです。町中にあるホテルにチェックインをして車を置き、夕食は、市内の居酒屋で済ませました。初めての土地は、ただ歩くだけでも楽しいもの。わざと、少し裏道に入ったりして探検気分にも浸りました。

《参拝》
 11番藤井寺〜17番井戸寺

《車中泊地・宿泊地》
 高松市内のホテル

《観光・見学》
 うだつの町並みは、お勧めスポットです。早朝の静まりかえった時間帯は、その魅力も倍増するように感じます。
 阿波おどり会館は、8月の盆踊りの時期に訪れることができない観光客にとっては、踊りを近くで見ることができる点でうれしい施設です。あらかじめ、公演時刻を調べてから行くとよいと思いました。ちなみに料金は800円でした。
 眉山公園は、阿波おどり会館からすぐにロープウエーで上れます。徳島の町並みと奥の青い海と空とが一望できます。記憶に残る眺望です。

《走行距離》
 約120km


【第4日】

《この日の概要》
 18番恩山寺から23番薬王寺までが徳島県、この日は、高知県最初の24番最御崎寺までの行程でした。
 21番太龍寺には県道28号からも行けるようでしたが、せっかくなのでロープウエーで登ることにしました。ロープウエー乗り場は、道の駅「鷲の里」の並びにありました。車を近くに停められるので便利です。現代の人間は、ただ座って景色を眺めていれば山の上のお寺まで行くことができます。感謝感謝です。

太龍寺ロープウエーからの眺めです。駐車スペースがたくさんあるところが道の駅でした。

 徳島県最後の23番薬王寺から高知県最初の24番最御崎寺までの区間は、ひたすら海沿いの道を走ります。コンビニやガソリンスタンドが全く無い区間が相当の距離続くところがありますので、ガソリンの残量確認をすることと、飲み物なども買っておくことをお勧めします。私は、ガソリンの量が十分あることで、災害時の備えにもなるとも考えています。ですから、何とか、満タンにして宿泊地の「夕陽ヶ丘キャンプ場」に向かいたいと考えていました。
 室戸岬の碑の所で記念写真を撮り、最御崎寺をお参りしてからキャンプ場の場所を確認しに行きました。その足で、浮津という地区にあるスーパーとテイクアウトの寿司屋で食材を購入し、近くのガソリンスタンドで満タンに。これで一安心。再びキャンプ場に戻って受付を済ませ、指定されたサイトに車を停めました。
 このキャンプ場は、林に囲まれた中にあって、芝の広場スペースを中心にした配置になっていました。きちんと整備されている感じがして、とても気持ちよく利用することができました。夕方には、土佐湾の向こうに沈む夕日を眺めることができ、思い出のワンシーンになりました。

空が赤っぽくなってきたので行ってみると、夕日が沈もうとする雄大な景色でした。

《参拝》
 18番恩山寺〜24番最御崎寺

《車中泊地・宿泊地》
 夕陽ヶ丘キャンプ場は、林に囲まれた、手入れの行き届いたキャンプ場でした。室戸岬に近く、高い場所にあるので、少し外れまで行くと、雄大な景色を楽しめます。
 私は、交流電流が取れるスペースがあったのでそこに停めました。私たちの他に、3、4組の宿泊客がいるくらいで、静かに過ごすことができ、自然を楽しむこともできました。

《観光・見学》
 室戸岬は、「端っこ」好きな私にとって、外せない観光地。実際にその地に立ち、地図の端っこにいることを実感すると、どこからか達成感が湧いてきます。

《走行距離》
 約160km


 さて、今回は、徳島県を中心にしてお伝えしました。満開の桜と菜の花がいたるところで迎えてくれました。

こんな桜のトンネルもあって申し分のない時期でした。
行く先で咲き誇る桜と菜の花。あまりの綺麗さに、何度も車を停めました。

 4泊中、車中泊は2回だけでした。でも、こんなもんでも「よし」ではないでしょうか。時と場合によって臨機応変に旅をすることは、車中泊の旅の本来の趣旨でもあります。あまり難しく考えず、「宿」泊と「車中」泊とをこれからもうまく組み合わせていきたいな、と思っています。
 次回は、【車中泊】「車中泊でお遍路16日間③ 〜私のお遍路・こんな感じで巡りました(その2・主に高知編)〜 」として、第5日の室戸岬から第8日の宇和島市の道の駅「津島やすらぎの里」までをお伝えします。お楽しみに。

 今回もお越しいただきありがとうございました。

 はーい、ということで、 旅々どーも(^_^)/ でした。


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